
今回の記事では、このような方に向けて
『日本一カンタンな「投資」と「お金」の本』
の内容を以下のポイントに分けて解説します。
- 内容解説(簡潔にわかりやすく)
- 日常での具体的な活かし方
- 読む際の注意点
- お得な読み方
以上4つをご紹介しますので、最後までご覧ください。
『日本一カンタンな「投資」と「お金」の本』
著者:中桐啓貴
発売日:2019/2/22
ページ数:210ページ
出版社:クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
『日本一カンタンな「投資」と「お金」の本』|内容解説


- 長期投資に興味があるけど、実はあんまり分かってない
- 長期投資してるけど、暴落が来た時、胸を張って「大丈夫!」って言えない
このような人に向けて本書は、
長期投資をするにあたり、我々が絶対に学ぶべき”投資の軸“を、マインドとノウハウに分けて、教えてくれる良書です。
マインド編
暴落が来ても「大丈夫」と胸を張って言えるような投資の軸を身につけることができる
私は、「暴落が来ても大丈夫だ」って根拠なく思っている方もいますよね?本当に大丈夫ですか?
有名なインフルエンサーの方が良いと言っていたから、良いと思い込んでませんか?
なんでこんなにもあなたの不安を煽るのかというと、
実は積立投資の平均継続期間は2〜4年。
積立投資のメリットを享受するにはあまりにも少なすぎるんです。
何も自分から学ばずに「誰かが言うから」と、従順に買ってしまっていた人の多くは、暴落が来た時、投資を続けることができません。
暴落が来た時に味方になってくれるのは、あなたの中にある「投資の軸」です。
本書の目的は投資の軸を作ることです。
本書を通じて投資の軸を作り、長期投資を実践しましょう。
ノウハウ編
「実際にどうすれよいのか」という方法がわかる
考え方が分かっても「何をどうすればいいのか」と言う方に向けても、本書は具体的な道標を作ってくれていますので、イメージをつけやすいです。
投資について何も知らない初心者や、一度投資で失敗してしまい「もう投資なんてしない」という人が学ぶには、まず「日本一カンタンな」こちらの本で学ぶと良いです。
具体的には、マインド編とノウハウ編に分かれてますので、順に解説します。
【マインド編】「投資」を理解しよう
投資の軸を学ぶ前提として、「投資とは何か」について知りましょう。
投資とは、あなたが考えているようなギャンブルやトレードとは違います。では、どのように違うのかまとめてみましょう。
投資≠ギャンブル
投資はギャンブルとは違う。
そんな単純なことでさえ、多くの投資をしない日本人には知られていないのではないでしょうか。
以下の表で確認しましょう。
投資とギャンブルの違いをきちんと理解することが、最初の第一歩です。
投資 | ギャンブル | |
本質 | 社会を豊かにする行為 | 娯楽 |
損得 | プラスサムゲーム(誰も損をしない、皆が得する) | ゼロサムゲーム(誰かが得をすれば、誰かが損をする) |
投資≠トレード
次に、投資とトレードの違いもしっかり認識しましょう。
投資 | トレード | |
期間 | 中長期 | 逐一 |
着目 | 企業の成長 | 企業業績、金融市場の動き、政治など様々な要因 |
このように、
投資とは、本質的に社会を豊かにする行為であり、かつ、プラスサムゲームである。また、企業の成長に着目し、中長期の期間で行うものである
と言えるでしょう。
【マインド編】”資本主義”について知る
資本主義を学ぶことで、長期投資のメリットを知ることができます。
ここでは資本主義について学んでいきましょう。
資本主義は、産業革命時に大きく変化した現実を表現するためにうまれたものです。
また、理想や理念ではなく、現実に対する本音の欲求に基づいています。
なので、資本主義は生命力が強いのです。
資本主義のメリットとそれが投資の軸にどう影響するか?
まずは、メリットと投資の軸にどう影響するか?を考えてみましょう。
- 生命力が強い
→安心して長期投資できる - 200年で株式が60万倍になった
→資本が資本を産むことの重要性を認識できる - 善き生活習慣を学べる
→投資で痛い目にあわない(参考:論語と算盤) - 投資→企業の成長→社会貢献
→お金を稼ぐことを肯定的に捉える
その次に、デメリットを基に投資の軸を考えてみましょう。
資本主義のデメリットとそれが投資の軸にどう影響するか?
- バブルが起きやすい
→資産の分散と時間の分散(つみたて)を行うことの重要性を学べる - 経済格差をもたらす
→リスクを全く取らず投資をしない、投資をするのにリスクを取りすぎる、では貧しくなるが、逆に適正にリスクを取り投資することで豊かになれる
【マインド編】行動経済学を学ぶ
次に行動経済学を学び、投資の軸を作りましょう。
人間がどういう行動を取りやすいかということを学ぶことにより、投資の失敗を避けることにつながります。
いわゆる「行動経済学」という学問で、ダニエル・カーネマンが提唱した、こちらの本が有名です。
まず前提として人間は客観的に行動できません。
では何により行動を決めているかというと、感情です。
いろいろなバイアスを持つことで間違った結論に達することがあります。
ここではそのようなバイアスを紹介しませんが、そのバイアスを知ることで投資の失敗を避けることができます。
- ヒューリスティック
- プロスペクト理論
- ブレークイーブン効果
- スネークバイト効果
- アンカリング効果
上記のバイアスについて詳しく知りたい方は、本書をご覧ください。
これらを理解し、人間の行動は曖昧であると常に認識しておくことで、
投資の軸からぶれない自分を作れます。
【マインド編】長期投資が最も優れた投資
インデックスファンド(市場平均に従うファンド)に勝つアクティブファンドは少ないのです。
ストレスなく投資するには、長期でインデックスファンドが良いでしょう。



また、リスクとうまく付き合うために、必ず分散投資を行いましょう。
ハイリスクハイリターンの株だけではなく、ローリスクな債券などを含んだポートフォリオにすることが重要です、
また、リスクから考えてどのくらいの損失なら耐えられるかと予め決めておきましょう。
その結果、その範囲内ならば安心して投資を続けられます。
このように
- 長期
- インデックス
- 分散
これを投資の軸に据えて、投資を行なってみてください。
【ノウハウ編】投資を習慣化仕組み化するためにどうすれば良いのか?
❶毎月天引きの積立投資(ドルコスト平均法)
最終的に右肩上がりの市場であれば、バブルの時も暴落の時も愚直に積み立てていくことで、将来的にプラスのリターンを得ることができます。
ドルコスト平均法で買い続ける人にとって、暴落はむしろはありがたいことなので、暴落時に投げやりに売ったりすることがなくなります。
❷世界株式型のインデックスファンドに投資する
❸ファンドのコストが安いものを選ぶ
❹”iDeCo”や”つみたてNISA”などの優遇税制を利用する
本書には、実際におすすめのファンドも載っているので、気になる方はぜひ読んでみてください。
投資の軸を身につけて、リスク許容度の範囲内で、長期・分散投資を行おう。
読む際の注意点


より体系的に学ぶには?
この本は、投資初心者の人が読んでもわかりやすい表現で書かれていて、投資のことを初めて理解するにはちょうど良い本だと思います。
ただ、もっと理論的に勉強したい方には、こちらの本をお勧めします。
中級者・上級者には、もっと理論的な
『敗者のゲーム』『ウォール街のランダムウォーカー』をおすすめ
日常での具体的な活かし方


投資をしていない人は、投資の軸があなたの中に出来たのならば、明日から長期投資を行なってみましょう。
投資の軸がまだできていない人は、他の本、もしくは、YouTubeでも投資やお金に関する良質な発信をしている人は多いので、参考にしてみてください。
実際に私は、つみたてNISA上限額の年間40万円を毎年投資しています。
iDeCoについては、60歳までおろせないこと、現在凍結されている特別法人税との兼ね合いで利用は控えていますが、人によっては節税メリット等を考えれば利用価値はあります。
まずは優遇税制を利用して投資をすることをお勧めします。
明日から、長期投資を行ってみる!!
お得な読み方


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『日本一カンタンな「投資」と「お金」の本』|まとめ
この本で学んだことを活かして、投資を始めてみましょう。
この本の中で出てくる文で、私が好きな表現があります。
あなたには投資のことを考えるより大切なものがあります。それはいい仕事をして自己を高めることや家族や娘さんとの時間などだと思います。
投資をするために投資をしてはいけません。
趣味ならそれは良いでしょうが、多くの人にとって投資とは人生をよりよくするための手段なのです。
自分が何をしたいのか、それを深く考え直す一冊になれば僕としても幸いです。
それでは次の記事でお会いしましょう。